車酔い4

「なるほど」というものから「?」というものまで、様々な対処法を見てみましょう。

1.降車する
 冗談のようですが、乗車中であれば「乗り物酔い」なのですから乗り物から降りてしまうのが一番です。駐車スペースを見つけて降車し、深呼吸をしたり遠くの景色を眺めたりして気持ちや体調を整えてください。予定を気にして先を急がずに休憩する勇気も大切です。


2.酔い止めの薬を飲む
 「酔い止め」といえば薬を飲むのが一般的ですね。酔い止めの薬には自律神経を整える成分や胃腸が異常に活動するのを鎮める成分が含まれていて吐き気などを防止する効果があります。お医者さんや薬屋さんにいる薬剤師さんに相談して自分の体に合った薬を探してください。


3.揺れや加速度に体を慣らす
 即効性は期待できないのですが、効果は大きいと思われます。子供の頃は乗り物酔いをしていたのに大人になったらしなくなった方は多いでしょう。成長するにつれ三半規管などが発達することも理由の一つですが、車に乗る経験が多くなり身体が車の揺れに慣れることにより酔わなくなることがあります。人間は、予期できる動きや過去に経験した動きからの刺激に対しては鈍感になる傾向があるようなので、何度も車に乗れば過度に刺激を感じることが無くなり、乗り物酔いしなくなるのです。ちなみに車内で本やテレビなど一点を見つめていると車酔いしやすいのは、車外を見ていないため揺れの予測がつきにくく、揺れに対する体の準備ができないからです。


4.車体の中心に近いところに乗る
 車体の中心に近ければ揺れが少なくてすみます。車の前輪と後輪の中間に近い席に座るとよいでしょう。4〜5人乗りの2列シートの車では助手席、3列シートのワゴンタイプの車などは助手席か前から2列目あたりが良いようです。


5.自分で運転する
 自動車の運転免許をお持ちの方は自分で運転をしてみてはいかがでしょう。ドライバー自身が車酔いになったというのはあまり聞きません。人間は予期できる動きからの刺激に対しては鈍感になる傾向があるというのはさきほど触れましたが、自分で運転すればもちろん自分で操作するわけですから次は車がどう動くか予測がつきます。また運転時は視線を安定させようとしてカーブなどで遠心力に負けないように無意識のうちに頭を動かさないようにしているはずです。その上車の操作に集中していれば同乗しているより余計な考え事をしなくなり酔う不安が減り、車酔いの要因を少なくできます。


6.ツボを刺激する
 手のひらを上に向け、手のひらと手首の間にあるしわから約3センチ(大人の指で約1本半)ひじ側に移動したところに内関(ナイカン)という自律神経の働きを整えるツボがあります。ここに米粒大のビーズや1円玉などを絆創膏で貼り付けてその上から軽く押すと乗り物酔いに効果があると言われています。またカー用品やトラベル用品などを扱うお店でここを刺激するための「酔い止めバンド」を販売していますので、それを利用してもいいでしょう。


7.車内で楽しむ
 仲のよいお友達との会話や気に入った音楽をきくなど心をリラックスさせるのも効果的。周囲の協力も必要ですが、会話を楽しんでいるうちにいつの間にか到着!なんてことがあれば最高ですね。


8.暗示
 これは逆効果になる危険性もあるのですが、「私は乗り物酔いしない」と思い込むことや「これを食べる(飲む)と私は酔わない」と自己暗示することで効果がある方もいます。「梅干し」が効くとよく耳にしますが、医学的根拠ははっきりしていないようです。梅干しを食べると口の中や胃の中がスッキリして気分がよくなるという心理的効果が大きいのかもしれません。
 また自分自身で行なうことは出来ないのですが、偽薬(プラシーボ、プラセボともいいます)の暗示効果(錯覚)を利用する方法もあります。乗り物に弱い人に「酔い止めの薬」と言って小麦粉やお菓子のラムネの粒などを渡して飲ませるのです。「酔い止めの薬を飲んだから大丈夫」と自己暗示にかかれば、ある程度の効果が期待できます。薬の副作用が気になるお子さんなどにはよいかもしれませんが、当然小麦粉やラムネに乗り物酔いを抑える薬効はありませんので、それを承知の上で行なわなければなりません。
以上のようにいろいろ対処法を挙げてみましたが、すべての人に100%の効果をもたらす方法はありません。また今回あげた対処法をすべて試せば必ずどれか効果があると断言はできませんし、今回紹介した方法以外にも効果的な対処法があるかもしれません。しかし、「ドライブ」と聞くと酔うのではないかと不安になったり、実際毎回同じように酔ってしまうような方はいくつかお試しになってはいかがでしょうか。

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